内科
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一般内科では、日常生活の中で比較的遭遇しやすい急性症状や慢性疾患の継続的な治療とコントロールを行っています。また、専門的な高度医療が必要な場合は、専門の医療機関へご紹介し適切な治療を受けていただけるようにする役割も担っています。以下に内科でよく見られる症状を挙げています。複数の症状が出ていて「何科を受診したらよいかわからない」といった場合など、お悩みの際はお気軽にご相談ください。
このような症状と疾患の方はご相談ください
日常的に起こりやすい症状でも、適切な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもよくあります。
例えば倦怠感という症状ひとつをとっても様々な疾患が考えられます。
倦怠感は内科外来で非常に頻度の高い訴えですが、その背景には多様な病態が存在します。単なる疲れとして軽視されることもありますが、実際には全身の恒常性が崩れた結果として現れることが多く、原因を体系的に考えることが重要です。
まず、最も一般的なのは感染症です。風邪のようなウイルス感染では、免疫反応に伴って炎症性サイトカインが産生され、これが全身のだるさとして感じられます。通常は数日から1週間程度で改善しますが、結核のような慢性感染症では、微熱や寝汗、体重減少とともに倦怠感が長期間持続します。また、感染性心内膜炎のように症状が非特異的で診断が遅れやすい疾患でも、持続的なだるさが重要な手がかりになります。
次に重要なのが内分泌・代謝疾患です。ホルモンは全身のエネルギー代謝を調整しているため、その異常は強い倦怠感として現れます。例えば甲状腺機能低下症では代謝が低下し、エネルギー産生が不十分になるため、寒がりや体重増加とともに強いだるさが生じます。一方で甲状腺機能亢進症では代謝が過剰に亢進し、一見エネルギーが多いように思えますが、実際には消耗状態となり、結果として疲労感が出現します。また、糖尿病では高血糖により細胞が十分にエネルギーを利用できず、慢性的な倦怠感につながります。さらに、副腎不全ではストレス応答に関わるホルモンが不足するため、全身の活力が低下し、特徴的な強い無力感がみられます。
血液疾患も倦怠感の重要な原因です。特に鉄欠乏性貧血では、ヘモグロビンの低下により全身への酸素供給が不足し、少しの活動でも疲れやすくなります。めまいや息切れを伴うことも多いです。また、白血病や悪性リンパ腫といった悪性血液疾患では、貧血や炎症反応、腫瘍による代謝異常が重なり、進行性の倦怠感が現れます。
循環器や呼吸器の疾患も見逃せません。心不全では心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血流が行き渡らないため、活動時の疲労感やだるさが顕著になります。同様に慢性的な肺疾患では酸素化が不十分となり、軽い動作でも疲れやすくなることが特徴です。これらはしばしば息切れを伴うため、倦怠感との関連に気づくことが重要です。
さらに、肝臓や腎臓といった代謝・排泄を担う臓器の障害でも倦怠感が出現します。肝炎や肝硬変ではエネルギー代謝や解毒機能が低下し、全身のだるさや食欲不振が生じます。また、慢性腎不全では老廃物が体内に蓄積することに加え、腎性貧血も関与して、慢性的な疲労感が持続します。
悪性腫瘍も重要な原因の一つです。がんでは腫瘍自体によるエネルギー消費の増加や炎症反応により、原因不明の倦怠感が出現します。特に体重減少や食欲低下を伴う場合は注意が必要で、明らかな局所症状がなくても全身状態の変化として現れることがあります。
最後に、精神的な要因も大きな割合を占めます。うつ病では、気分の落ち込みだけでなく「体が動かない」という身体的な倦怠感が前面に出ることが少なくありません。また、慢性疲労症候群のように、明確な器質的異常が見つからないにもかかわらず、長期間にわたる強い疲労が続く病態も存在します。
このように倦怠感は、感染症、内分泌異常、血液疾患、臓器不全、悪性腫瘍、精神疾患など、多くの領域にまたがる症状です。そのため診療では、まず生命に関わる重篤な疾患を除外し、そのうえで頻度の高い原因を順に検討していくというアプローチが重要になります。単なる疲れと決めつけず、持続期間や随伴症状に注意を払いながら評価することが、適切な診断につながります。
体調不良や健康に関して気になることがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。
かぜは正式には「かぜ症候群」といって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰などを主症状とする上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。発熱、咽頭痛、全身倦怠感、食欲低下などを伴う場合がありますが、発熱はあっても微熱程度で、頭痛や全身倦怠感などの全身症状も軽いという特徴があります。原因微生物の80~90%はウイルスが占めており、粘膜から感染して炎症を起こします。きちんと治さないとその後、気管支炎や肺炎に進行する場合もありますので、治ったと思って無理をせず、完治するまで来院されることをお勧めします。熱を含めた症状の経過をしっかり観察することが大切です。
インフルエンザウイルスによる急性熱性感染症で、A、B、Cの3型があり、通常、寒い季節に流行します。感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、38℃以上の突然の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などが現れ、咳、鼻汁、咽頭痛などの症状がこれらに続き、およそ1週間で軽快します。主な合併症としては肺炎、脳症が挙げられます。通常のかぜ症候群とは異なり急激に発症し、全身症状が強いことが特徴です。季節性インフルエンザはいったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。二次感染、合併症の予防のためにも、できるだけ早く受診することが大切です。
胃腸炎のほとんどはウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)で、一部に細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)が見られます。ウイルスが付着した料理を食べたり、手指についたウイルスが口に触れたりすることで感染し、冬場、幼稚園や小学校などで集団発生することも少なくありません。症状は下痢、腹痛、嘔吐、発熱が多く、治療は脱水を予防し、症状に合わせた内服薬を服用します。細菌性が疑われる場合には抗生物質を使用することもあります。脱水予防には、自宅で出来る経口補水療法(ORT oral rehydration therapy)が効果的です。
じんましんは皮膚の一部が突然くっきりと赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなくかゆみと皮疹が消えるという特徴があります。たいていかゆみを伴いますが、チクチクとした感じや焼けるような感じになることもあります。発症して6週間以内を「急性じんましん」、それ以上経過した場合を「慢性じんましん」と呼びます。じんましんの治療は、まず原因や悪化因子を探して、それらを取り除く、または避けるようにすることです。アレルギーが原因であれば、原因アレルゲンや刺激を回避します。仕事や勉強などのストレスや不規則な生活を避けることも重要です。薬物治療は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬や塗り薬が中心となります。
扁桃炎は、のどの奥の左右両側にある扁桃が、細菌などの感染により炎症を起こす病気です。扁桃が赤く腫れ、白い膿を持つこともあります。扁桃炎の症状は、のどの痛み(とくにつばを飲み込むときの強い痛み)、発熱、あごの下や頚部のリンパ節の腫れなどですが、耳や側頭部に痛みが放散することもあります。扁桃炎の治療は、軽い場合はうがい薬、トローチの使用などで改善しますが、炎症が強い場合は、抗生物質、消炎鎮痛剤、解熱剤などを服用する必要があります。日頃はよくうがいをして、不摂生をしないことが大切です。痛みがある場合は、入浴、飲酒、喫煙は避けましょう。
生活習慣病とは、その名の通り生活習慣が原因で発症する疾患の総称です。不適切な食生活、運動不足、喫煙、過度の飲酒、過剰なストレスなど、好ましくない習慣や環境が積み重なると発症リスクが高まります。がんや脳血管疾患及び心疾患の危険因子となる肥満症、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、動脈硬化症などはいずれも生活習慣病とされています。これらは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、脳や心臓、血管などにダメージを与えていきます。その結果、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中など、命に関わる重篤な疾患を引き起こすことがあります。生活習慣病は健康診断などの一般的検査によって早期発見が可能です。決して安易に考えず、検査値に異常があったり、少しでも不安を持たれたりする方はお早めの受診をお勧めします。