間質性肺炎|妙典ふじさわ内科・呼吸器内科クリニック|市川市の呼吸器内科

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間質性肺炎

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間質性肺炎について

咳き込む女性

肺は、肺胞という小さな袋がブドウの房のようにたくさん集まってできています。間質性肺炎は、肺胞と肺胞の間の壁に炎症が繰り返し起こることで、壁が厚くなり、吸った酸素をうまく取り込めなくなってしまう病気です。間質性肺炎の原因は様々ですが、原因が特定できないものが最も多く、これを特発性間質性肺炎と言います。原因が特定できるもので多いのは、関節リウマチなどの膠原病が原因となる膠原病肺と、薬や漢方などによる薬剤性間質性肺炎、カビや羽毛などが原因となる過敏性肺臓炎、石材・アスベストなどを吸入したことが原因となる塵肺、石綿肺があります。特発性の場合は、さらに特発性肺線維症(IPF)、特発性非特異性間質性肺炎、特発性器質化肺炎に分けられ、特発性肺線維症が80%以上を占めます。特発性間質性肺炎の多くが喫煙者である為、喫煙が一番の危険因子と考えられています。非喫煙者にも発症することがあり、リスク因子として、遺伝子や環境因子、加齢などが考えられます。

病状がまだ進行していない場合は無症状のことが多く、CTやレントゲンを撮像された際に偶発的に見つかるケースが多いです。間質性肺炎は徐々に進行していくことがあるので、進行に合わせて咳や痰、息切れなどの症状が徐々に出てきます。間質性肺炎の治療としては、膠原病や薬剤性、カビや羽毛、石材、アスベストなどが原因となっている場合、元になる原因疾患をコントロールすることや増悪因子を回避することが最も大切になります。しかし、特発性の場合は原因不明である為、直接的な治療はありません。特発性の中のIPFは、病気の進行を緩やかにできる抗線維化薬がありますが、それも必ず効果があるわけではなく、個人差があります。その他の特発性間質性肺炎ではそういった治療薬もなく、多くの場合は経過観察となり、症状が急に悪化(急性増悪)したときに、ステロイド剤や免疫抑制剤を投与するという対応になります。急性増悪を起こしたり、感染症を合併したりしてしまうと、間質性肺炎が悪化していき、呼吸機能も落ちていきます。風邪などの感染症を予防するのが大切であり、日頃から手洗い、うがい、マスクの着用などを忘れずにすること、肺炎球菌・インフルエンザ、RSワクチンなどを接種しておくのが良いでしょう。

体調が崩れてしまった時には、様子を見ずに早めに病院を受診することが重要です。間質性肺炎の急性増悪は治療が早く始められるほど効果が出やすいからです。感染症の治療も早めに行うことで重症化を防ぐことができます。かかりつけ医を作っておき、定期的な検査をするとともに、体調がおかしい時には速やかに受診するようにしましょう。

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